UR賃貸住み替えで損をしないための手続きと、敷金引継ぎの必要書類

URからURへ住み替えるメリット

URからURへ引っ越しはメリットが沢山あります。
それぞれ条件はありますが、

1.敷金が引き継げる
2.所得証明を省略できる
3.あっせん会社を通すとお祝い金が貰える

の3点が特に注目すべき点でしょう。

1.敷金が引き継げる

もともとURは礼金が不要なので、敷金も引き継げるのは非常にありがたいことです。
URではだいたいが敷金は家賃の2か月分になっていると思います。
そこから退去の修繕費を引かれて、次住むところの敷金に足りない分が請求されるか、多ければ返還されるというシステムになっています。
退去時の修繕費や立ち合い検査も甘々なので、自分で掃除をきっちりしておけば、ほとんど引かれません。
一般業者なら傷一つで1万とか請求されたり、敷金もほとんど持ってかれたりすることも多々ありますが、URの退去時の平均費用は3万~4万。1,2年住んだだけなら修繕費0円で済むケースも多いです。
特に水回りのクリーニング費用は自分でやれば0になるので、お世話になったお部屋ですししっかり掃除してあげて退去しましょう。

2.所得証明を省略できる

URは保証人不要ですが、所得証明が要りますよね。
家賃の3~4倍の月収が無いと入居できないなど。
最初に入るときはクリアしていたけど、今は事情で月収が条件に足りてない・・・なんて時でもURからの住み替えなら証明不要。
一般の不動産なら保証会社と契約させられたり、無職だと入居できなかったりしますが、URの住み替えならそこも気にすることなく引っ越しできます。
ただし「新居の家賃が、現在の家賃より同額もしくはそれ以下」の場合に限り所得証明の書類を省けますので、注意してください。

3.あっせん会社を通すとお祝い金が貰える

引越し先のお部屋の仮契約を契約代行会社などに仲介してもらうと、家賃1か月分の6~10割がキャッシュバックしてもらえることがあります。
仲介したあっせん会社がURから貰える手数料の中から支払われるので、お互いがWinWinですから上手い商売をされているなと思います。使わない手はありません。
「UR お祝い金」などで検索すると出てきます。
URからキャッシュバックがあるのではなく、仲介業者からお祝い金を貰えるシステムですので、URに直接問い合わせないようにしてください。

住み替えの手順

手順を間違えると無駄な出費が発生したり、いちから契約し直しになってしまったりするので、損をしないための手順について分かりやすく説明したいと思います。
順番が狂うと二度手間になりますので、スケジュールを管理できるようメモなどに進捗を残しましょう。

流れを9つの手順にわけてご説明します。

1.転居先の物件を決める

URのホームページから空室状況などを確認できます。URは先着順ですしすぐに埋まってしまいがちなので、毎日チェックしたいところです。

2.お祝い金の貰える契約代行会社(あっせん会社)で仮契約する

希望のお部屋が見つかったら、あっせん業者のホームページから仮契約代行依頼をします。
お祝い金の金額も業者によって違うことがありますので、いくつか見てみましょう。

3.現住居の退去日(鍵返却日)と退去立ち合い日、新居の入居日(鍵受け取り日)を決めておく

新居の入居日は最短4,5日で可能ですが、退去は14日前までに届を出さなければいけません。
ですので、例えば1月15日に退去したければ1月1日までに退去届を提出することになります。
新居の入居日を退去可能日より前に設定してしまうと、その間はダブルで家賃が発生しますので、引越しの兼ね合いもよく考えて、新居の入居日を決めましょう。
なお、入居日は仮契約から1か月以内が最長となっています。
もちろん退去日と新居入居日を同日にすることが一番安上がりです。
ただし、管理事務所が開いている時しか鍵の受け取りができないため、入居日が管理事務所の定休日ではないかの確認をしっかりしておきましょう。

5.あっせん会社から送られてきた書類を持って管理センターで新居の本契約をする

所得証明を省略できる場合(転居先の家賃が今と同額もしくはそれ以下)、必要書類は「空家入居者募集申込書」と「住民票」と「印鑑」のみで契約できます。
空家入居者募集申込書などはあっせん業者から送られてきますので、届いた書類一式と「住民票」「印鑑」を持って各地域の管理センターへ行きましょう。ただし住民票は3か月以内取得のものに限ります。
なお、本契約では入居日(家賃発生)を申告しなければいけませんので、退去日から逆算してきっちり決めておきましょう。

4.現住居の退去届(賃貸住宅賃貸借契約解除届)を団地内の管理事務所に提出

本契約が済んでから現在の住居の退去手続きへ移ります。
退去手続きの書類一式は団地内の管理事務所でもらえます。
提出する場所は同じ管理事務所でも可能ですし、住まいセンターなどでも可能ですので、本契約の際に管理センターで確認しておきましょう。
注意していただきたいのは、「退去手続きはキャンセルできない」ということです。
ですので、新居契約前に退去手続きをしてしまうと、万が一新居の本契約ができなかった場合(家賃滞納があったetc)でも、絶対に退去しなればいけません。
アンダーザブリッジ生活にならないよう、先に新居契約からすることを忘れないでください(汗)

6.引っ越し業者を手配する

伝手があるならそちらで、なければ一括見積サイトで引越し業者を手配しましょう。
曜日や季節だけでなく、業者によって料金が倍以上違うことも多々ありますので、何社か見積もり依頼することは必須です。
引越し業者は大手だからコスパも良いとは限りませんので、一括見積サイトを利用することを強くおすすめします。

私が利用した一括見積サイトはこちら↓↓

こちらの記事もご参照ください。
一人暮らしの引っ越しを格安で済ませる流れ『やることリスト』

7.掃除を済ませて退去立ち合い

退去立ち合いとは、原状回復のための修繕箇所をチェックしてもらうことを指します。
URの退去立ち合いは、退去日に行うとは限りません。
決まった曜日や時間の中から希望に合わせて来てもらえます。
退去日より前のまだ荷物がある状態で来てもらうこともできますし、鍵を返したあとでも可能です。
退去立ち合いは一任することもできますが、納得いかない請求が来てトラブルになっても困りますので、必ず立ち合いしたほうがいいです。
通常使用による畳のへこみや壁の日焼けなどはURが負担してくれます。
傷や穴の他、レンジフードや水回りの清掃状態が特に費用を取られるところですので、掃除はきっちりしてから見てもらうために、やはり引っ越しが済んだ後に退去立ち合いしてもらうことをお勧めします。

8.鍵の受け取りとガスなどの開栓立ち合い

ご存知かと思いますが、ガスの開栓は必ず立ち合いが必要ですので、早めに連絡して立ち合い日を決めておきましょう。
またURは団地内の管理事務所の営業時間がかなり短いことが多いです。
これはURの唯一のデメリットでしょう。
その時間内に鍵の受け取りをしなければいけないため、入居開始日は管理事務所が営業している日時に設定する必要があります。
融通が利かずお仕事をされている方などは大変でしょうが、ここだけはなんとか頑張りましょう。
なお、鍵の受け取りは本人確認が必要です。

9.引っ越しと鍵の返却

引っ越しお疲れさまでした。
後日あっせん会社からのお祝い金も振り込まれ、引っ越し費用の還元に繋がります。
それでは良いURライフを。

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